インプラントを埋入する時にはあごの骨が支えになるので、骨が十分にあることがインプラントを安定させるために必要です。
ただ、減ってしまった骨は自然に戻ることはないので、骨の量を確保するためには骨の再生療法をする必要があります。
そこで今回は、再生療法をする時には使用する骨補填材についてお話させていただきます。
〇 骨補填材って何?
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、骨補填材とはあごの骨が少ない時に骨の再
生手術の際に使用する材料です。
骨補填材にもいくつか種類がありますのでご紹介します。
1 自家骨
自分の骨を使用するので一番安全で骨ができやすい特徴があります。
腰帯を支える腸骨は全身麻酔をしてインプラント手術と同時に行い、傷口が目立たないように切開も小さく行うことができます。
また膝の全面を保護している膝骨も使用することがあります。
またお口の中から骨を採取する場合には下顎の奥や上顎の奥から取って粉砕した状態でインプラントを埋入する時に一緒に充填します。
人工骨は安全で骨ができやすいのですが、他の部分から骨を採取してこないといけないので患者様の負担も大きい方法です。
2 人工骨
ハイドロキシアパタイトは歯や骨を構成する成分で歯のエナメル部分はおよそ97%がハイドロキシアパタイトで構成されています。
ハイドロキシアパタイトはリン酸カルシウムでできています。
骨を誘導する効果もあることから多く使用されている素材です。
B-TCP
カルシウムのリン酸の部分の粉末を加圧して骨の組織と一体化する特徴があります。
ほかの人工骨は治療後に異物として体の中に残ることがあったのですが、骨として吸収されやすい素材です。
そのため、自家骨の使用を最小限に抑えることができます。
3 異種骨
欧米で広く使用されており、体になじみやすい牛由来の骨補填材です。
歯槽骨の減少している部分の骨の再生してインプラントを埋入する時に必要な骨の量
を確保できます。
あごの骨を再生させるために骨の再生を誘導してくれる骨補填材は大切な役割を果たしてくれます。
ご自身の自家骨を使用する場合にはほかの部分に負担がかかることがありますが安定していて安全です。
人工骨も歯のエナメル質に近い素材や骨の組織を一体化しやすい素材を使用するので安定して使用できます。
骨の再生療法を行うことで骨が足りなくてインプラントができなかった方もインプラントが可能になることもあるのでお気軽にご相談くださいね。
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