歯は一度削ってしまったら元には戻りません。「削ってつめる」治療を繰り返していくうちに、生まれ持った健康な歯はどんどんなくなっていきます。行き着く先は「抜歯」です。
当院では「天然歯に勝る歯はこの世に存在しない」という考えのもと、「とりあえずの治療」ではなく「歯を守る治療」を重視し、できるだけ歯を削らないむし歯治療を心がけています。
歯の表面では、むし歯菌の出す酸などによる「脱灰(だっかい)」と、溶けた歯が唾液の作用で修復される「再石灰化(さいせっかいか)」が繰り返されています。このバランスが崩れて「脱灰」が大きく進むと、むし歯になるのです。しかし、初期のむし歯なら「再石灰化」を促してあげれば、歯を削らずに元に戻すこともできます。
当院では歯科衛生士によるお口のクリーニングや歯みがきのレクチャー、フッ素塗布などのメニューをご提供し、再石灰化を促す処置を積極的に行っています。自分の歯でいつまでも健康でいたいとお考えの方は是非ご相談ください。
「なるべく削らない治療」を実現するには、「むし歯にさせない」ことが一番の近道です。むし歯は原因となる細菌の量を減らせば予防できることが研究でわかっています。予防歯科先進国のスウェーデンなどでは実際に成果が出ているのです。
小西歯科医院では、患者さまのお口の環境を根本から改善し、むし歯に負けない強い歯を作るサポートをすることで「なるべく削らない治療」の実現を目指しています。
むし歯を作らせないためには、定期的なお口のメインテナンスが必要不可欠です。定期検診でお口の中のチェックやクリーニングを受けるのはもちろんですが、フッ素の活用や適切な歯みがき、食事・間食を取るタイミングのコントロールなど、ご自身の手によるセルフケアも欠かせません。
当院では院内での処置だけでなく、患者さまがご自身で歯を守るためのサポートにも力を入れています。経験15年以上(※)のベテラン歯科衛生士が、一人ひとりに合わせたご提案とアドバイスをいたしますので、どうぞお任せください。
※2023年現在
むし歯が進行して大きく深くなってしまった場合も、当院では、むし歯に侵された歯の部分を全て削り取る「外科的」治療より、無菌化する「内科的」治療を優先します。
殺菌や神経の保護、炎症を抑える作用のあるMTAセメントという薬剤を使い、歯を削る量を最小限にして神経を取らずに治療できる可能性を高めています。このような工夫により歯をなるべく削らない治療を実現させているのです。
治療名:MTAセメント治療
治療の説明:高い殺菌作用と封鎖性のあるMTAセメントにより、歯の神経を保護することのできる虫歯治療法です(状態によっては適応できない場合もあります)。
治療のリスクや副作用:まれに治療後に炎症が生じ、神経を抜く治療が必要になる場合もあります。治療直後に歯がしみる可能性があります(次第に症状は軽減・消失します)。
治療の価格:15,000〜30,000円(税別)
患者さまの歯を守るためには、どうしても削らなければいけないときもあります。そのような場合に歯を削る量を最小限にするために、マイクロスコープと呼ばれる歯科用の顕微鏡を使用します。
マイクロスコープを使えば肉眼の5~20倍に拡大して患部を見ることができるため、誤って歯の健康な部分まで削りすぎることがありません。
また、もし神経まで病巣が達した場合には、歯の根っこ(根管)を傷つけずに病巣を残らず除去しなければなりません。そのような精密な治療を行うときにマイクロスコープを使うことで、肉眼ではできない細かな処置が可能になるのです。
マイクロスコープの日本の歯科医院での保有率は3~4%と言われていますが、当院では2台導入してさまざまな治療に積極的に活用しています。
こうした最新機器を駆使しながら、患者さまの歯を少しでも長持ちさせるための治療に取り組んでいるのです。
検査器具やレントゲンで、むし歯の進行度合いを調べます。
むし歯がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
むし歯の病巣を取り除きます。歯の神経までむし歯が達している場合は、神経の治療も行います。
むし歯の進行度合いや大きさに応じて、つめ物やかぶせ物を装着します。
むし歯を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | 〇 | ○ | × | ○ | 〇 | × |
午前:9:00~13:00
午後:15:00~18:00(17:15最終受付)
※ただし、祝日がある週の木曜日は診療しております。
休診日:木曜、日曜、祝日
研修会・学会参加のため、上記以外で休診になる場合がございます。
受診前にご確認下さい。